日本と北欧は意外と近かった?

北欧デザイナーがもつの価値観は限りなく日本の伝統的な美意識に近いものであった。

日本と北欧は意外と近かった?

「あ、ホッとするな。」すずしい縁側で温かい飲み物を両手に持つと、心がやすらぐ。肌にあたる優しい光や風、木のぬくもり、目の前の開放感など全てが包み込んでくれる。自然と建築物が調和し生み出される落ち着き。

近年日本だけではなく、世界で注目されつつある北欧デザインは、なぜ人気なのか?

シンプルで無駄のない北欧デザインのランプは和室にもしっくり溶け込む。北欧デザイナーがもつの価値観は限りなく日本の伝統的な美意識に近いものであった。

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Love For Nature 自然との調和

デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーなど北欧の冬は6ヵ月も続きます。日が短いからこそ、積極的に日中に外に出て、日光を浴びます。建築も窓から自然な光を取り入れることを優先するデザインとなっています。

森林浴というのは日本特有の表現ですが、北欧の人々もハイキングやクロスカントリースキーなど、自然を存分に楽しむことを知っています。だからこそ、季節の変化を祝福し、その木や革など時を刻むことによって価値を増す素材をインテリアやファッションに取り入れるのも日本と似ているところです。

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Less is More 少ないことが、豊かなこと

無駄がなく、クリーンな線とシルエットを用いることによって余白に美しさをもたらす。近年、近藤真理/こんまりで注目されているミニマリズムは北欧で常に用いられてきた価値観だ。白、ベージュ、淡いグレーなどを上手に取り入れて、空間に奥行をもたらす。これらの色は部屋に注ぎ込む日光と混ざり合い、その空間を包み込む。

同じく日本も茶道のような「質素な空間でで静寂な時間を過ごす」美意識がある。この感性はミニマリズムにも通じ、北欧との空間の楽しみ方に親近感を覚えるのだと思う。

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Functional & Durable機能性&耐久性

日本と同じように、寒さの厳しい北欧の国々は資源が限られた輸入大国。だが、陶器、革製品、家具など、長く使えるものは世代を超えて親から子に受け継いで利用する素敵な習慣がある。

量より質にこだわった北欧のものづくりは、デザインの美しさのみならず機能性や耐久性を常に視野にいれたものばかり。

世代で受け継がれ続ける職人による日本の伝統工芸もシンプルだ。だが、素材を理解し職人の 手で作られているものは耐久性が高い。北欧でメイド・イン・ジャパンの包丁が愛されて使われているのも、日本の職人の手の信用性が北欧まで届いいる証拠である。